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What's New 2011/09/06


ASW BDR試聴レポート / daisuke horita

ASW GENIUS110、BLACKDIAMONDRACING LM PILLOWSを試聴させていただいて

例えばボクが普段モニタリング等で愛用しているのがFOSTEXのフラットモニターだったりするんですね。

スタジオ録音だったり、さほど広くない環境での出力がメインなので値段もお手頃なところで結構賄うことが出来るんですけど、やっぱりその中でもお気に入りの理由は質に対しての価格でしょうか。お金大切ですしね(笑

今回試聴させていただく際に事前に伺っていたASWというドイツのメーカー。
ここも独自のラインをループさせることでコストに対してのクオリティが高いとの事。

まぁ、変な意地もあって自分で聴いてみないことには何とも言えないクチですのでまずは聴いてみましょう! と。

そんな感じで今回ASW社のGENIUS110を試聴させていただく事に。
 



今回選んだ音源はこんな感じです。
この4点で結構面白いかなぁと自分では思ってみたり。

 
1. Lemon Jelly / '64-'95

構成の美しさとシャープさの中の柔軟性。圧倒的デザイン感性が素晴らしい方々です。
DJのMIX音源なので基本的に1枚1枚マスタがかかっている状態のモノを
コラージュをかけるので、大なり小なり音質の平坦化は裂けられない音源です。
音質ではなく構成の面白さとスタイリッシュさで勝負しているアーティストなんですけども
素材ごとのレンジがどこまで見えるのか気になりまして・・。

[試聴感想]
上で挙げた様にハッキリ言ってしまえば音質がウリではないので
案の定、楽しむ為にはここまで精度の高いモニターを使ってもあまり・・といった感じで。
素材の輪郭が物凄いハッキリ現れてここまで映し出されるモノなのかとちょっと衝撃がありました。
やはりマッシュアップ関連(例えばヒップホップやハウス、ブレイクビーツ等)は
例外もあるでしょうが(デトロイトテクノとかは良い感じにマッチングするかも)
モニタ精度よりローハイを多少強引に出し切って轟音で遊ぶ方が面白いかもしれませんね。
一応インシュレーターを噛ましてみたりもしましたが
余計に鮮明に出た上に良い意味でのローのダブつきが減って余計に減って余計に・・・

ハードとソフトの音質のフィールドの違いが心地よさから離れた感じです。

 

(タイトル情報)

 

2. Infected Mushroom / Vicious Delicious

まさに音質で勝負しているアーティストです。
音の締め、開き、押しから引きまで。当然厚さと薄さの使いどころも完璧。
デジタルだから出来る0と1のサウンドの面白みを十分に伝えてくれます。
とにかくコレは試聴素材としてははずせないです。

[試聴感想]
とんでもないことになりました。
素晴らしい。インフェクマッシュルームが再現する空間処理を完璧に体現しています。
楽しむ為のモニターとしては本当に素晴らしいマッチングをしたのではないでしょうか。
音質加工に手間をかけた分キッチリ音として跳ね返してくれる分、クリエイターは満足度100でしょう(笑
インシュレーターは噛ませた方が各音色が若干鮮明に出るもののダイレクトな厚みが欲しいので
個人的にはそのままの方がオススメします。アンプを変えてみても問題は無し。
アンプごとのウリで多少変化するもののモニターと音源との相性は抜群でした。
 


(タイトル情報)



3. 菅野よう子 / COWBOY BEBOP SOUNDTRACK

巨匠菅野よう子とシートベルツが奏でる
ジャジーでファンキーなビッグバンドのサウンドトラックです。
アコースティックの厚めのアンサンブルに編集が加わった
作曲、演奏から始まってミックスからマスタまで素晴らしい楽しい音楽です。

[試聴感想]
こちらも非常に好感触です。
アタックが強めの楽器同士のアンサンブルは枚数が増えるほどに
音がぐちゃっとなる傾向がありますが、輪郭をしっかり出力しているので
美しい演奏になっています。インシュレーターによって空気感がより鮮明になるので
厚みを取るか、鮮明さを取るか、好みですね。結局は(笑

 


(タイトル情報)



4. Monique Haas / Debussy・月の光

出来るだけ環境を整えた状態で一発録音。
あくまで2トラックになった段階でマスタリングの加工を施すだけ。
そういった演奏の面白さはやはり臨場感。
人間がリアルタイムでタッチやダンパー。現場の空気までもがそのまま取り込まる面白さ。
モニクアース月の光は個人的に演奏がすごい好きなんですよ。

[試聴感想]
今回の試聴で一番良かったと思うのが器楽でした。
録音が良くなければそれすらもダイレクトに表現してしまうほどの精度があったので
アースの盤は録音が良かった事もありますが本当に素晴らしかったです。
完全に音楽に引き込まれました。スタジオで本当に聴いている感覚にかなり近いものがありました。
これが例えばオケだったり、そこまでいかずとも室内楽程の構成になった時には
またどういった表情を出すのかまでは聴けなかったんですけど、
ピアノ一枚の演奏に関しては本当に素晴らしかったです。
空間での纏まりがしっかりしたものになるのでインシュレーターは絶対使用すべきだと思います。
BLACK DIAMOND RACINGのインシュレーターの必要性が一番良くわかる音源でした。

 


(タイトル情報)

 


今回の試聴にあたって

低コストハイクオリティは結構望まれていると思いますが今回のGENIUS110は価格帯から比較しても上質だと思いました。

コンサート大ホール等では性能を発揮することは出来ないでしょうが、例えばバーだったり、ショップだったり。ちょっと広めの部屋なんかで楽しむのにはかなりもってこいではないでしょうか。

当然インターフェースもある程度のレベルが無いと表現しきれないのはい言うまでもないですが。
あとはやはり、どのモニターも得意ジャンルの違いは出ますね。

それはGENIUS110も例外ではないと思います。ただ意表をつかれたのがデジタルとアコーステイックの両極端での相性が良かった事でしょうか。

そのモニターの得意ジャンルを自分で探し、そこにインシュレーターなどのアクセサリーで自分好みにカスタマイズしていくのがやはりオーディオの面白いところの一つだなぁと実感しました。

結局ボクの中では「良い音」の水準なんてものは世の中に存在しないわけで自分の中で好きな音を、自分の為に作っていくことが「良い音」に触れる最短ではないかと考えます。
偏った音が好きであればそれがその人の「高音質」なんです。

いつまでたっても子供っぽいトコは無くしたくないなぁ、と。
そういった遊び心を楽しませてもらいました。
今回は中々面白い体験をさせていただいてありがとう御座いました。
 

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daisuke horita

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